2010-01-28

63年前の異端児

この秋に、
満を持して「リーフ」という
電気自動車を世に放つ
我らがNISSAN。

横浜からみなとみらい方面への
通り道として定着しつつある
日産本社ギャラリーに
先日、立ち寄って驚いた。

現在販売中の車種や、
未来のコンセプトカーに加えて、
過去発売されたオールドカーも
展示されているのだが、
その中に、なんと
電気自動車があるのだ。

製造・販売されたのは、
昭和22年(1947年)。

作ったのは、
終戦後に立川飛行機から
自動車メーカーへの転身を図った
プリンス自動車。
(後に東京電気自動車)

NISSANの前身だ。

工場が多摩にあったので
「たま電気自動車」・・・と
名付けられたその車は、
当時、ガソリンの統制時代で、
燃料事情が悪かったために
電気に着目して開発されたとの事。

その後、
石油の供給が安定し
燃費効率の大きな差もあって、
ガソリン車が確固たる地位を築き、
地球の環境が瀕死状態になるまで、
電気自動車は忘れさられる運命に・・・。

歴史的な背景を知ると、
何ともやりきれないキモチになる。

ビジネスにしても人間関係にしても、
タイミングって重要なんだな。

・・・それにしても、
昔の車のフォルムって、
なんで、こう、魂を揺さぶられるのだろう。

今からでも遅くないので、
今秋から発売の「リーフ」・・・
「たま電気自動車」のプロポーションに
変更してはもらえないだろうか。


<今日の逸枚>
たま電気自動車の雄姿。
かっこいい・・・。

0 件のコメント: