2008-05-30

突き抜けろ!

デザインひきこもりウィークも終盤に差し掛かって、
ようやくゴールが見えてきた。

来週のアタマからは休む間もなく、
冊子編集ひきこもりウィークに突入するので、
明日までに一段落させなければ。

もうひとふんばり、
頑張ろう。

話は変わるが、
妻が仕事へ行く前に用意してくれた
昼ゴハンを食べた後、
何気なくニュースを見ていると、
東京と上野を結ぶJRの東北縦貫線の起工式が、
今日行われたとのこと。

東北・・・というと、
なんだかピンとこないが、
ようするに、これまで上野を起点にしていた
3つの路線(常磐線、宇都宮線、高崎線)が、
東京駅まで延伸して、
東海道線と相互乗り入れをすることになる。

5年後に完成するらしい。

湘南新宿ラインが突き抜けたことで、
大船を利用するボクはだいぶ便利になったのだが、
北関東方面の3路線が東京を突き抜けるのも、
時間短縮と沿線の活性化には良いだろう。

北のほうにいる親友とも、
会いやすくなりそうだ・・・。

マチクリのミッションである企画と営業の一貫性にしても、
四川の大地震による土砂ダムにしても、
何事もヨドミが出来てしまってはうまくない。

「突き抜けること」・・・心掛けていこう!


<今日の逸品>
某RC住宅FC会社の実例集のレイアウト。
写真を1/2→1/2→1/2→・・・と、
半分の大きさに並べていくことで
リズムを付ける手法。
これは外人さんの家でした。

2008-05-28

地球のためにできること

辻つまがあっていて
説得力を持つものが正しくて、
説明のできない
曖昧なものが間違っている。

きっとそんなに単純ではない。

チャットでかわされる沢山の会話より、
実際に会って、
こちら側に向けられる
その表情をボクは信じたい。

情報もお金と同じ。

持っていて損はないけれど、
そのために振り回されることもある。

もっと
空の色を見てみよう。

もっと
風の匂いを嗅いでみよう。

もっと
声なき声に耳を澄ませて
大事な人を抱きしめる。

で、ついでに、
おいしいものでも食べるとしますか。

沢山の情報を
数えきれないほどのメッセージを
そこから受け取ろう。

そしたらなんとなく
今ボクらがやるべきことに
ココロは自ずと向かってゆく。

そんな気がしています。


・・・今、027氏と関わりのある
東京商工会議所主催の「eco検定」を受験するにあたって、
1日少しずつ、環境のことを学んでいる。

将来の子供たちのことを考えると、
本当に大事なことで、
地球規模で動かなければいけない
大きな、大きな課題である。

ただ、問題が大きすぎて、
レジ袋を断ろう、
ゴミを分別しよう、
公共交通機関を利用しよう
・・・というのはわかっていて、
少しずつ実践できていったとしても、
本当に今の急激な変化を
食い止められるのだろうか・・・。

人間一人のちっぽけさ、力の限界に、
歩んでいくべき方向がわからなくなっていく。

そんなとき、
道しるべとして次の一歩を導いてくれたのが、
冒頭の文章・・・
「ap bank」の発起人の一人、櫻井和寿が、
この環境プロジェクトを設立するにあたって
ホームページに寄せたコトバである。

今ボクらがやるべきことに
ココロは自ずと向かってゆく。


<今日の逸品>
まだ、あまりエコなど考えていなかった頃に作成した、
オフィス移転のレセプションのための招待状。
エコでない存在は、自然と淘汰されていく。
それが地球に暮らす全生命体の掟・・・ということ。

2008-05-26

セミの力

土曜日の佐賀でのイベントを終え、
一段落といきたいところだったが、
ありがたいことに今週、来週と、
自宅でのデザインタスクが
目一杯スケジューリングされている。

一日中MACに向かってのデザインは、
身体に負荷がかかり、
腰や背中を悪くしそうなイメージだが、
意外と全身快調である。

途中、気分転換に外の空気を吸ったり、
掃除や洗濯などで身体を動かしているのも
リフレッシュになっていると思うが、
我が家の新築と同時に購入した
オフィスチェアの効果もあるのかもしれない。

「今日の逸脚」の写真がそれだが、
背もたれ部分が2つに分離しており、
見た目はセミのようである・・・。

身体への負担やデザイン性などは特に考えず、
ひたすらいろいろな種類のチェアに腰掛け、
(30種類くらいは腰掛ただろうか・・・)
一番身体にフィットするものを選んだのだが、
これが当たったようだ。

昨日たまたま電車で隣りに座った
30代のサラリーマンらしき二人も、
このセミチェアの話をしており、
「右脳を活性化する魔法のイス」として
ニュースにも取り上げられていたらしい。

そのメカニズムについて、
一人がもう一人に説明していたが、
ボクには意味不明だった・・・。

ただ効果として、
右脳の活発を刺激して、
アイデアや想像力が生まれやすいとのこと。

そんな効果があったとは・・・、
グラフィックデザインを生業にしているボクには
もってこいのイスではないか。

そういえば、
今一緒に頑張っている佐賀の会社さんの
マンションモデルルーム内、
名付けて「頭の良くなる!?子供部屋」にも、
このセミチェアが置かれていた。

セミパワーを見方にして、
まずは2週間、突っ走っていこう!


<今日の逸脚>
セミチェア。
我が家のは「DUOREST」という商品だが、
似たような形状のイスが
いろいろなメーカーから出ているようだ。
因みに手前のブルーが妻用、
奥のグリーンがボク用です。

2008-05-24

引き出しの中の幸せ

ここ1ヶ月くらい一番の工数を掛けて
準備をしてきた鳥栖でのイベント当日。

雨の中、
300名ほどのお客様が、
会場に足を運んでくれた。

M居K代さんの知名度によるところが大きいが、
準備を進めてきたメンバーの努力を
神様がしっかり見ていてくれたに違いない。

これまで、
M居さんセミナー告知の
チラシや雑誌広告、ホームページのデザインや、
当日のカリキュラム、レジュメ、
ネックストラップ、パンフレット・・・と、
デザイン面をバックアップさせていただいたが、
今日の担当は、プロジェクター映写係&音響係。

こんなに大勢の視線を集める中での、
スライド操作はさすがに緊張したが、
イベントは大成功だった。

告知の段階では、
M居さんの名前しか出していなかったので、
第2部のA先生、最後の自社マンションの説明まで、
いかに多くのお客様に残ってもらえるか・・・が、
非常に重要な指標だったが、
プレゼント企画や細か仕掛けを散りばめたおかげで、
ほとんどの方が最後まで残ってくれた。

この時点で、勝利は決まった。

回収したアンケートに目をやると、
  「マンションを見学してみたい」
  「娘婿家族に紹介したい」
  「A先生がトヨエツに似てかっこ良かった」
・・・など、すぐに追客のレールに乗るお客様も多くいらっしゃった。

ボクたちはイベント屋ではないので、
今日のイベント成功がゴールではなく、
このお客様の中からいかに契約をいただくか
・・・むしろ今後の動きが重要になってくる。

夜、A先生と027氏と共に、
プロジェクトメンバーとの打ち上げに
参加させていただく。

バカな話をしながらも、
このチームワークと元気があれば、
間違いなく結果につながるだろうと確信した。

皆さん、本当にお疲れさまでした。

明日から、また頑張っていきましょう!


<今日の逸品>
A先生プロデュースの、
あるインテリアショップとの
コラボレーション住宅。
A4サイズの紙をパタパタと折っていき、
最後は10分割になる
コンパクトなパンフレット。
A先生らしいシンプル&スマートさが
紙面から溢れている。

2008-05-21

右に出るもの

地良い風の吹く中、
窓という窓を全開にして、
自宅でのデザイン&
入稿データ作成に励む。

グラフィックデザイナーの多くは、
細かい色味や
微妙なバランスに神経を尖らすため、
光の通さない暗幕のようなカーテンを閉め、
微量の光の中で作業をする。

確かに本来の色の再現性は高く、
集中力も増す気はするが、
どうもココロがすさんで、
デザイン自体が
陰気臭くなってしまうような感じがして、
ボクは苦手である。

苦手で片付けてしまうのも良くない気はするが、
まぁ、10人に1人くらいは、
微妙なカラーバランスよりも、
そのデザインを生み出すプロセスを気にする
デザイナーがいても良いだろう。

「光と風のアーティスト」という
肩書きの建築家もいたし・・・。

今日も順調、順調。


<今日の逸票>
マチクリ的にも話題の
「せんとくん」のその後について・・・。
奈良市民が中心になり
不評の「せんとくん」に対抗するキャラを募集。
集まった600作品を30作品に絞った。
それがこの子(!?)たち。
今週の月曜からWEB投票を実施し、
5月31日の最終選考を経て、
6月2日に独自の遷都1300年祭キャラが発表されるらしい。
既に3万件を超える投票があったようだが、
せんとくんを超えるキャラ・・・が、
見当たらない・・・と思うのは
ボクだけだろうか。

2008-05-19

人魚≒売春婦

最近何かと
ロゴやらマークやら
キャラクターやら・・・が
話題になっている。

奈良の遷都くん、
NTTdocomoの古臭風ロゴ、
チベット亡命政府の雪山獅子旗、
ドラゴンズのドアラ・・・などなど。

良くも悪くも世間で話題となり、
マスコミに取り上げられ、
その知名度が格段にUPしているのだから、
効果はあった・・・と捉えるのが妥当だろう。

そして今度はスタバである。

ライブドアニュースによると、
スターバックスの最新のロゴが、
開業当時のロゴに回帰するらしい。
(既にアメリカでは切り替わっている様子)

スタバマニアの間では有名だが、
16世紀に描かれた尾っぽが2つに分かれた
あの伝説の人魚である。(<今日の逸ロゴ>参照)

この図案が、
見方によっては、
裸の売春婦が股を開いて挑発しているように見える・・・と、
キリスト系の宗教団体が中心になって、
抗議活動を繰り広げているとの事。

・・・。

ちっちゃいところにこだわるというか、
粗探しがうまいというか、
むしろこのロゴを見て
その図案を想像するほうが、
小学生のような思考回路である。

スタバは「問題無い」として、
全く取り合っていないようだが、
かなり大々的な宣伝効果があったので、
内心喜んでいるのではないだろうか。

抗議活動の先陣をきったのは、
スタバのマーケティング部門に間違いない・・・。


<今日の逸ロゴ>
その、新ロゴ。
中央の人魚の図案だけではなく、
周りを囲む文字も、
「STARBUCKS★COFFEE★」から、
「STARBUCKS●FRESH ROASTED COFFEE●」
に変わっている。
古き良きアメリカな感じが出ていて、
ボクは好きなロゴだ。

2008-05-17

49

祖父の四十九日法要のため、
早朝3時起きで、日光へ向かう。

走ること3時間で、
2ヶ月ぶりの栃木県の実家へ。

同じ関東にあっても、
標高が高いだけあって、
こちらの朝の空気はキーンと冷たい。

先日東京で冷え込んだ際には、
日光連山では雪が降ったらしく、
山の頂付近には、
うっすらと白いものが残っていた。

四十九日の法要は、
祖父の行き先が決まる
仏教的には最も重要な日なので、
故人の成仏を願い、
極楽浄土へと行けるよう、
親戚一同で、
南無阿弥陀仏・・・を心から唱える。

菩提寺の如来寺には、
今回初めて訪れたが、
檀家の数も多く、
地元では大地主である寺だけあって、
手入れされた広大な庭や、
咲き誇る色とりどりな花、
何気なく置かれている調度品の数々・・・は、
日常からはかけ離れた、
まさにこの世とあの世の間に存在する
道標のようだ。

なかなか会って話す機会は少ないが、
こうして集まった血のつながった方々との
縁や繋がりを大事にしながら、
今後も頑張っていきましょう。

おじいちゃんのお陰で、
こうしてみんなで食事をしながら、
有意義な時間を過ごせることに
感謝、感謝、感謝。

次のイベントである8月の初盆会まで、
極楽の温泉にでもつかりながら、
ゆっくり休んでいてくださいね。

南無阿弥陀仏。

南無阿弥陀仏。

南無阿弥陀仏。


<今日の逸写>
日光の実家前の田には、
ゴールデンウィークに植えられた
まだ小さい稲の葉が、
春風で小刻みに揺れていた。
それにしても、
カエルの合唱が賑やかだ。
奥に見える木々が、
かの有名な花粉症発見の地
「日光杉並木」である。

2008-05-16

自然浄化作用

我が家の目の前を
鎌倉湖を源流とする
「砂押川」という川が流れている。

上流付近の砂を
次から次へと運んでくるので、
その名前が付いたらしく、
うちの祖父もよく川面に降りていき、
コンクリートをこねる際や、
庭の砂を補充する際に、
利用させてもらっている。

以前は市が放流した鯉が、
我が家の前まで泳いできていたのだが、
2年前、洪水を防止するために施した護岸工事以降、
下流に下っていってしまい、
なかなか上がってこなくなってしまった。

それがここ最近は、
何十匹もの群れになった鯉が
キモチ良さそうな姿を現すようになった。

以前、祖父の仕事だった
鯉へのエサ撒き(パン屑やポップコーン)も復活して、
張り合いが出てきたようだ。

護岸工事の際には、
土が掘り返され、水はにごり、
コンクリート成分などが沈殿していたが、
それ以降、雨が降る度に次第に浄化されていき、
また鯉が生活できる環境に戻ったのだろう。

本来、自然がもっている自然浄化作用が
その力を発揮できたということは、
人間の影響力が度を越えていなかったということ。

ボクはまだ見たことがないが、
ホントかウソか・・・毎年ホタルの目撃情報がある川なので、
その環境はずっと子供たちの代まで
残さなければならない。


<今日の逸品>
過去最高に時間のかかったチラシの裏面。
B3サイズという紙面と、先方担当者のこだわりと、
内容の細かさと、コミュニケーションの取りづらさによるもの。
ただ、デザインに費やす時間は
求める結果とは比例しない・・・。

2008-05-14

銀座で家庭料理

雨上がりの夕方、
705氏(仮)と027氏との会食のため、
銀座オフィスへ出社する。

自宅でデザイン業務をして、
会食のために夕方から銀座へ・・・。

マチクリならではの、
ワークスタイルだ。

最近、ココロに余裕ができたせいか、
人間ウォッチングが楽しい。

東京へ向かう夕方の東海道線、
グリーン車内で計算ドリルをする小学生。

真新しいスーツを着て、
ミッキーマウスの耳の付いた帽子をかぶった
新入社員らしき5~6人の集団。

三脚付きのカメラで、
道端に陣取った靴磨きのおばあちゃんを
一所懸命撮影する外国人。

手をつないで闊歩する
和服の女性と芋洗坂係長風のおじさん・・・。

それぞれがそれぞれの人生を歩んでいく中で、
偶然、人生が交差してボクの視界の中に現れた人々。

もう2度と見かけることはないだろうが、
一瞬でも人生のレールが重なったことは、
きっと何か意味があるのだろう。

計算小学生も、ミッキー新入社員も、
外国人カメラマンも、変なアベックも・・・、
みんな幸せになってもらいたい。

会食の店は、
銀座オフィスから程近い
先日A先生のお宅でご一緒させていただいた
料理人Mさんの店へ。

心のこもった家庭料理が少しずつ盛られた
3人分の大きな皿がテーブルの真ん中に登場。

煮物、切干大根、鰊、貝、おから、高野豆腐・・・。

懐かしくやさしい料理の数々は、
ひとつひとつ心がこもっていて、
ホントに美味しかった。

A先生が勧めるだけのことはある。

今日はMさんがいらっしゃらず残念だったが、
オフィスからの近さと心温まる雰囲気、
料理の美味しさとヘルシーさで、
マチクリの行きつけの店となりそうだ。

噂の目玉焼きとコロッケと
おにぎりを食べれる日が楽しみである。


<今日の逸枚>
花も新芽も成長ざかりな
我が家のグリーンたち。
夏休みに8cmも身長が伸びた
中学時代の親友もいたが、
雨上がりの植物たちも、
一気に生命力を爆発させる。

2008-05-12

今そこにある危機

季節はずれの寒さに、
ボス027氏が珍しくダウン。

来週末に開催される
M居K代さんセミナーの

銀座での打合せをキャンセルし、
電話とメールで指示を受け、
鎌倉オフィスにてコツコツと進めていく。

考えてみれば、
プロジェクター投影用のレジュメを
パワーポイントでつくっていくのは
かなり久しぶりの作業。

マチクリ立ち上げから3ヶ月間ほどは、
027氏との分譲営業勉強会の行脚で
プロジェクター操作士&音響係となっていたが、
その当時の“勘”が戻るか、少々心配である。

300人を超える大舞台・・・となれば、
その裏方業務にも気合が入る。

明日1日が勝負だ。

話は変わって、
我が家の箱庭ならぬ箱菜園。

窓から外に視線を移すと、
その箱菜園の野菜たちが、
5月になって、それぞれ変化を見せ始めた。

昨年1個の果実を収穫できた土佐ブンタン。

今年は、6箇所でつぼみの集合体が芽吹いた。

4~5つからなるつぼみの集合体の中で、
最終的に1つの花が果実へと成長するので、
うまく夏を越せば6個は収穫できるだろうか。

大船のイトーヨーカドーでは、
1個600円の値が付いていた。

3,600円也。

ペプシのペットボトルを買った際に、
総付け景品として付いていたサニーレタスの種。

こちらもすくすくと葉を広げ、
第1回目の収穫。

小ぶりの葉だが、
しっかりとレタスの味がする。

芽が出始めた置き忘れたジャガイモ。

土に埋めておくと、
目を疑う勢いで成長し、
今となっては箱菜園の“箱”から
飛び出んばかりの生命力で、
他の野菜たちを圧倒している。

葉が枯れ始めると、
新ジャガの収穫期と聞いたことがあるので、
夏頃には収穫となるだろうか。

土の中で新しい生命が産まれているのか、
とても楽しみである。

ミャンマーのサイクロンに続いて、
中国では大変な大地震があった模様。

食を輸入に頼っている日本人にとって、
そこにあるもの・・・と考えていた
食生活の安定や安全性は、
絶対的なものではなくなっている。

目の前に迫っているかもしれない
自給自足生活の・・・
良い予行練習にはなっているなぁ。


<今日の逸品>
デザイン集団にも「サムライ」というのがあったが、
こちらは営業集団のチームロゴ。
デザインから掘り下げる家紋って、
ホントに面白く、興味深い。

2008-05-10

続・かっこよく生きること

先月ここで紹介させてもらった
カリスマ設計士A先生。

今日は、
24日に開催されるセミナーでの
A先生部分のシナリオ検討のため、
曳舟にあるA先生のご自宅兼事務所に
027氏と共にお邪魔する。

前職、前々職のときにも、
よくメンバーを招いてくれて
食事会やパーティを開催していたのだが、
うまく時間が合わず、
ボクは今回が初訪問となる。

中古マンションの10階の部屋を購入され、
内部を全面リノベーションしたその空間は、
さすが建築家のご自宅・・・という雰囲気。

むき出しになった換気扇のダクト、
オールマイティに活用できる大きなテーブル、
国籍のわからない不思議な小物、
昭和のぬくもりを感じる家具、
ゆらゆらとゆらめくロウソクの火、
描きかけの大聖堂のイーゼル、
写真、ポスター、食器、本・・・。

そこに存在するモノ全てが興味深く、
A先生と奥様のライフスタイルを物語っている。

打合せ時には、
香り高いコーヒーを入れていただき、
何やらアルファ波が出てきそうな音楽が流れる。

その後は、
銀座の老舗料理屋の息子さんと
前職で一緒に戦った小隊メンバーも交えて、
A先生自ら腕をふるわれての夕食会。

季節の山菜を使った天ぷらをスタートに、
数え切れないほどのメニューが続き、
最後はうわさのイタリアン。

ワインを傾けながら、
考えられないような
ゆったりとした時間が流れる。

食後には、
A先生が2年半前から通うジムの
プロシュートボクサーの試合を
TVで録画観戦しながら、
老舗料理屋の息子さんが持参した、
アルコール度数50度を超えるグラッパを香る。

これまでのライフスタイルでは、
なかなか体験する機会のない貴重な経験の数々・・・。

7月には絵を描くために、
イタリアへ旅行するというA先生。

自宅での仕事とプライベートを
バランス良く両立されているその生き方は、
とてもかっこよく、ある意味カルチャーショックである。

仕事も趣味も家族もライフスタイルも、
どれも妥協することなく、
全てにこだわりを持って
自分らしく生きること。

打合せの内容はスッカリ飛んでしまったが、
かっこよく生きることのヒントを
たくさんもらった一日だった。


<今日の逸品>
以前A先生に描いてもらったイラストを
キーイメージとして活用させてもらった図書カード。
ボクがA先生と関わらせていただいた出発点。

2008-05-08

努力が報われる世界に

今日は027氏と共に、
九州の分譲マンション会社さんの
営業ミーティングへ。

皆さんの仕事に対する姿勢は素晴らしく、
ミーティング内で検討した新しいチャレンジにも、
どんどん取り組んでいらっしゃる。

モデルルームの演出は、
ボクがこれまで見てきた中で一番。

そこで暮らす架空の家族を設定し、
東大を目指す勉強部屋や、
ノスタルジーな世界が広がるお父さんの隠れ家など、
そこに置かれている小物やアイテムひとつひとつが、
実に興味深いものになっている。

実際に接客していても、
お客様との話が弾んで、
非常にコミュニケーションが取りやすいという。

接客ルーム。

こちらも、きちんとシナリオ通りに作り込まれた
各種パネルやツール、演出が、
きめ細やかにセッティングされている。

個人的には、
自分がデザインしてきた諸々のツールが、
カタチとなってそこに配置されている様子は、
とてもキモチが良く、うれしい気分になってくる。

お客様へ送付する
“自分”を売り込む不定期通信。

こちらも、マンション営業としては異例の反応率。

手間は掛かるが、
実際に効果があることが、
ここ九州でも実証された。

シナリオ営業。

アプローチブックやツールを取り入れながら、
お客様の心理に沿った
効果的な営業ができて来ている。

ただ・・・。

結果(=成約)に現れてこない。

これだけ、
プロセスをしっかりカタチにしているのに。

何でメンバーの努力が
報われないのだろうか。

027氏や先方の次長いわく
  「マニュアル営業には限界がある」
  「営業の成功法則に“絶対”はない」
・・・ということ。

それらのベースを固めることで、
ゴールへと導く確率はグンとUPしても、
最後に頼れるのは、
自分自身の臨機応変な対応力
・・・なのである。

水道橋の野球チームが、
なかなか勝てないのも頷ける。

ただ、見えない力を信じるボクは、
必ずその一所懸命の努力を神様が見ていて、
いずれ結果となって戻ってくると確信している。

努力は報われる。

変な結論になってしまったなぁ・・・。


<今日の逸品>
某コンサルティング会社のDM。
ここに書かれているキャッチは事実。
デザイン的には、白・赤・黒のバランスで、
スマートながらもほんわかと。

2008-05-06

金色な4日間

映画業界が、
興行収入の良い時期・・・
ということで名付けたらしいGW。

今年のお盆休は、
祖父の初盆で日光へ行くことになりそうなので、
GWは妻と高知へ里帰り。

高知竜馬空港へ降り立つと
そこは夏だった。

32度・・・。

どうやら、
持参する衣類を間違えた。

盆休み→正月のたびに、
ほぼ高知へ戻っているため、
高知の観光スポットもだいぶ塗り潰され、
GWによる人波も予想されたので、
今回は穴場ポイントを廻る。

宇佐大鍋まつり。

潮干狩りで有名な宇佐漁港で、
アサリ汁を振舞うイベント。

100円を支払い、
プラスチックの器を買い、
それにアサリ汁を入れてもらう。

太陽の陽射しの下、
ブルーシートを敷いた屋外で、
海風を感じながら食べるアサリ汁は格別。

フリマやよさこい踊り、
海の幸の露店なども出て、
夏祭りのようだった。

早明浦(さめうら)ダム。

よく、渇水時のニュースで登場する四国の水瓶。

今はたっぷりと水を溜め込んでおり、
その水中に、取り残された旧町役場の建物が
沈んでいるとは、想像もできない・・・。

ブラウン管越しに見た
姿を現した旧町役場のシルエットや、
そこに存在した人々の生活、
ダム建設時に命を失った労働者の上に、
その素晴らしい自然が出来上がっている。

いろんな想いが脳裏をめぐる。

焼き肉屋「天下味」。

高知で一番有名な焼き肉屋さん。

「お色気無くてすいません!」

店の外壁のキャッチコピーが、
店名よりも大きく、
そのポリシーを主張していた。

行列しているだけあって、
さすがにおいしい焼き肉だったが、
仕事帰りの義弟も合流して、
妻の家族と賑やかに食事ができるのが
何より幸せだ。

お墓参り。

漁師をしていた義祖父の墓が、
太平洋を望む長浜海岸沿いにあるので、
妻と手を合わせに行く。

家から歩いて5分の場所に、
しかも、海を目の前に眠ることができるのは、
キモチが良さそうだ。

そんな、ゴールデン4デイズ。

いっぱいのエネルギーを注入して、
右脳をマッサージできた。

明日から、また頑張るぞぃ。


<今日の逸枚>
早明浦ダムの全景。
新葉のキミドリが眼の疲れを癒し、
マイナスイオンが脳を洗浄してくれる。

2008-05-01

風そよぐ平面図

窓を開けっぱなし・・・が
キモチのいい季節になった。

花粉と黄砂がひと段落して、
ジメッとした梅雨の
重たい風がやってくるまでの
ほんの一瞬だけの贅沢だ。

GWの谷間の今日は、
そんな自然の風に吹かれながら
MACの前でコツコツ、コツコツと貯金をつくる。

元中日の150kmストッパー
与田剛の投球フォームを探索し、
そのシルエットを作成した後は(これも仕事ですが・・・)、
関西の会社さんの物件パンフレット。

40号棟分のプランシートに、
そのポイントとなるコメントを記載し、
A4サイズ内にバランスよく
レイアウトしていく作業が続く。

3人の建築家により3分割され、
それぞれテーマを持ったプランで
統一された街区。

ようやく3人目、
28号棟~40号棟に突入したが、
さすがにこれだけ数が多いと、
集中力を続けるのが難しい。

とは言え、
これだけのプランのアピールポイントを、
次から次へと考えていく作業は、
右脳活性化のトレーニングと、
生活イメージの想像力強化に
非常に効果的・・・な気がする。

さながら、
公文式の漢字ドリルを進めていく
小学生のように、
とにかくゴールを目指して、
次へ次へと足を前に出していく。

以前、知り合いの建築士が、
手元の間取り図を見て口にした言葉が、
とてもかっこよくて、今でも忘れられない・・・。

「このリビング、いい風がふいてますね~」

40プラン全てを終えるには、

まだ少し時間がかかりそうだが、
全プランのシートを作成し終えた際には、
平面図の中に“風”を感じられるぐらいに
なっていたいものだ。


<今日の逸品>
和歌山の某分譲地の
専用ホームページのTOPページ。
久しぶりに訪問してみると、
ブログが組み込まれていた。
やはり時代はブログである。