2009-08-30

ゴンドアの谷の歌

2009年8月。

これから生まれてくる
未来の子供たち。

その子供たちが、
すくすくと大きくなって、
歴史の勉強をするとき、
“革命のあった年”として、
誰かがうまい
語呂合わせを付けて、
暗記カードに記述して、
この年号を覚えることに
なるのだろう。

衆議院議員総選挙。

また風が吹いた。

4年前に
郵政民営化の風を受けて
大量の増殖した小泉チルドレン。

今日、
政権交代の風に乗って
大量に当選した小沢チルドレン。

時代の風に乗るのがうまい人
・・・というのは、
先見の明ではないが、
ひとつの才能なのだろう。

ただ、4年前に風に乗った人の、
今年の惨状を目にすると、
風に乗って漂うだけでは、
どうにも不安定だ。

今年、風だけに乗って
当選した人たちの4年後は・・・。

ちょっと心配になる。

一方、風に関係なく、
足を大地に根ざし、
当選した人たちもいる。

地元神奈川を例にとれば、
まず11区の小泉進次郎氏。

良くも悪くも偉大すぎる
父の後継者として、
世襲批判の大逆風の中、
見事4代目として勝ち上がった。

腹を据えて、
父・兄の応援を受けず、
地元の隅々を自分の足で回り、
ボランティアと一緒に
積み重ねてきたものが、
カタチとなって実を結んだ。

28歳ながら、
比例での復活を封印し、
小選挙区一本で勝負した潔さも、
地元の共感を得たようだ。

もう一人は、
4区の浅尾慶一郎氏。

これだけの突風を背中に受ける
民主党の看板を直前に捨て、
まだナニモノかもわからない
みんなの党で出馬。

民主シャドーキャビネットの
防衛大臣として、
TVへの露出も多く、
知名度抜群ながら、
その上に胡坐をかくこともなく、
時間さえあれば、
地元の集まりやイベントを回り、
選挙期間以外の普通の日も、
よく大船駅で活動報告する
姿を見かけた。

離党したことで、
背中への風は正面からの逆風となり、
小選挙区では長島氏に惜敗したが、
名前通り“惜敗率”のおかげで、
比例にて勝ち上がった。

敗者復活とはいえ、
つい直前に誕生した政党名で
これだけの得票を得られるのも
あっぱれな勝ち方だと思う。

天空の城のラピュタで、
シータが言った言葉を思い出す。

  ラピュタがなぜ滅びたのかあたしよく分かる。
  ゴンドアの谷の歌にあるもの・・・
  『土に根をおろし、風と共に生きよう。
  種と共に冬を越え、鳥と共に春をうたおう。』
  どんなに恐ろしい武器を持っても、
  たくさんのかわいそうなロボットを操っても
  土から離れては生きられないのよ

ボクも…
大地にしっかりと
両足を付けて生きていこう。


<今日の逸枚>
投票所となっている
西念寺内の岩瀬保育園へ
妻とともに出向く。
今となっては、
我が母園へ足を踏み入れるのは、
投票のときだけとなったが、
保育園時代の記憶が、
かなり鮮明に蘇る。
泣いてばっかりだったなぁ。

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