
どういうことだろう。
デザインの現場では、
「ホワイトスペースをデザインする」
・・・という考え方がある。
ある紙面があったとして、
グラフィックデザインでは、
その紙面=決められたスペースに、
写真やイラスト、文字、図形などを置いていくのだが、
最終的に何も置かれなかった部分を
「ホワイトスペース」という。
この一見何もない「ホワイトスペース」を
意識するかしないかで、
デザインの良し悪しが決まる。
何もないということは、
それを見た人の「想像力」の
入り込む余地があるわけで、
ときには息抜き部分として、
ときには緩衝材(=クッション)として、
ときには視線を外側へと
飛び出させる仕掛けとして、
大きな役割を持っている。
面白いことに、
どうやらこのホワイトスペースは
ココロの余裕に比例するようだ。
時間に追われて作業しているときは、
空いている場所に
どんどんパーツを詰め込んでしまって、
全くアソビの取れない
息苦しいデザインが出来上がってしまい、
精神的に健康なときは、
受け手の想像力が広がる
余裕のあるデザインが生まれる。
ん~結局、
「何もない」って
どういうことだろう。
どういうことだろう。
「死ぬ」って
どういうことだろう
・・・って質問にも
似てる気がする。
古代のインドにおいて、
はじめて「ゼロ」を発見したときの
衝撃はどれほどだったろう。
誰か、
わかり易く
教えてくれないかな。
<今日の逸品>
下半分の何もないスペースによって、
歩いてきた道が右下方向に
ずっと繋がってるように感じる・・・はず。
ホワイトスペースってそういうこと。
2 件のコメント:
はじめましてみちのくWです。「何もない」ことを分かり易く説明出来ませんが、「般若心経」に通じるものがあると思いました。ちなみに、私は般若心経の解説を読んで思考回路がパンクしました・・・。
>>みちのくWさん
コメントありがとうございます。
「何もない」ってこと、
おそらく生きている間には
答えは出ないんでしょうね・・・。
一生を終えて、一息ついて、
改めて自分の人生を振り返ったとき、
初めてわかるんだと思います。
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