2008-06-08

もうひとつの夢

先週に引き続いて、
地元ドライブの日曜日。

大船から江ノ島へ向かう
湘南モノレールの下を走る県道から
一本外れた西鎌倉の住宅街で、
雰囲気のよいパン屋を見つけた。

明日の朝食のパンを買っていこう、
と妻が何気なく言ったので、
偶然立ち寄ったのだが、
これがボクの心にヒットした。

パン、というかイースト菌の香りが大好きで、
海外の有名なベーカリーの支店や、
雑誌などに取り上げられた有名店のパンも、
これまでたくさん味わってきた。

さすがに、美味しい。

コンビニやスーパーの菓子パンにも、
よくお世話になっている。

これはこれで、
比べられない美味しさ。

今日、立ち寄ったのは、
優しそうなご夫婦が切り盛りする
街の小さなパン屋さんで、
無添加の手作りパンが並んでいた。

4種類の色とりどりのメロンパンや、
胚芽の生地を使ったフォッカチャ、
真っ白なテーブルロールなど、
けして種類は多くないが、
愛情のこもった作品たちが、
手書きの親切なポップと共に
自分たちの指名を待っている。

ボクたちが選んだのは、
ガーリックの効いたフランスパンと、
手作りソーセージを挟んだクロワッサン、
そして、オリジナルのラスク。

どのパンも、
本場の味・・・というよりも、
日本人の口に合うように、
とことん追求した・・・といった感じで、
初めて食べるのに、
とても懐かしくてやさしくて、
ホッとする味だった。

高級な牛肉を使って、
一流のシェフが作った「ビーフボウル」よりも、
薄っぺらいバラ肉を使った
吉野家の牛丼のほうが断然美味しい・・・
といった感覚に近いだろうか。

思い出した・・・。

こんなパンが食べたかった、
作りたかったのだ。

最近、ずっと手をつけていなかったが、
久しぶりに小麦粉をこねて、
イースト菌の香りに包まれたくなった。

グラフィックデザイナーになる夢は、
一応かなったので、
もう1つの夢だった「パン職人」への道も、
細く長くつなげておこう。

そして、ラスク・・・。

ボクの中のラスクに対する認識が、
塗り替えられた記念すべき日にもなった。


<今日の逸品>
某イベント用に作成した
コンセプト住宅のパンフレット。
ガレージとスタジオのあるRC住宅を、
まだブーム到来前のオレンジカラーでまとめる。
当時最先端を走っていたミラノサローネの
インテリアリーフレットを参考に・・・。

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