
秋の海が好きだった。
タイヨウが沈みかけ、
潮風がキリッと表情を変える17時、
右に江ノ島を見ながら、
鎌倉方面へ車を走らせると、
左側に続く、オーシャンビューのレストランには、
せつない明かりがポツポツとともり、
波を見つめるカップルが、
何か微笑んで話をしているシルエット・・・。
なぜだろう?
淋しがりの自分のはずなのに、
この秋の風景と時間と空気が、
とっても恋しくなる瞬間がある。
勘の鋭い助手席の妻が尋ねる。
「このレストラン、来たことあるんだ~」
「誰と来たの?」
「・・・」
秋は、ボクの中で一番思い出の詰まった季節。
いろいろなスタートがあり、いろいろなジエンドがあり、
ハプニングがあり、アクシデントがあり、
ハッピーがあり・・・。
こうしてデザインの仕事をしているのも、
鎌倉の、秋の、夕暮れの、
レストランでの、○○の一言がきっかけだった。
過去の全ての経験が、
今のボクの道をつくっている。
だから、無駄だった経験や、
無駄だった出逢いはひとつもない。
・・・そのことを確認できて、
明日からの勇気が沸いてくる秋。
そうか、だから好きなんだ。
<今日の逸品>
過去のご支援の中で最北端の分譲地。
北海道江別市にはためく
オレンジとグリーンのノボリの中で、
小学校の時に習っていた
書道の筆をマウスに持ち替えて、
子供と木々を表現した筆絵文字風のロゴが
子育ての街への来訪者を歓迎する。
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