2009-12-08

階層のハナシ

今日は少し
専門的な話・・・。

デザインの鉄板ソフト、
イラストレーター(イラレ)の
ファイルを整理する際のこと。

たとえば、1枚の住宅チラシを
デザインするとき、
数えきれないほどの
画像ファイルを使用する。

外観写真や家族のイメージ写真、
間取り図に住宅設備写真、
部屋の写真、周辺施設の写真、
来場プレゼントの写真、
背景のテクスチャの写真
・・・等々である。

これらの画像は、
1枚1枚がかなり容量の
大きいファイルなので、
これら全てをイラレのファイル上に
埋め込んでしまうと、
相当重いファイルとなり、
開くにも作業するにも保存するにも
時間がかかってしまい具合が悪い。

・・・そこで、
このストレスを回避するため、
画像を“埋め込む”のではなく、
“リンクさせる”のが
業界の常識となっている。

つまり、イラレのファイルには、
-------------------------------------------------
どこどこに保存してある画像を
チラシのこの位置にこの大きさで配置しなさい
-------------------------------------------------
・・・という情報だけを埋め込む。

(ちょっとわかりずらいですね)

それぞれの画像に、
それぞれリンク先の情報が
別々に付いているので、
基本的にはパソコンの中にあれば、
バラバラな場所に
保存してあっても問題ない。

ただ、問題になってくるのが、
この「保存してある場所」の
情報の伝達方法である。

イラレは、フォルダの階層毎の名前で
場所を記憶しているので、
保存した後にフォルダの名前を変えてしまったり、
別のフォルダに移動させてしまうと、
リンクしてある画像を探せなくなってしまい、
写真を配置した場所はポッカリ空いてしまう。

印刷屋に入稿する際や、
別の人にデータを引き継ぐ際は、
必ず画像の保存場所も変わるので、
(開くパソコンが変わるので当たり前だが)
画像のリンクを元の状態に
戻すことが重要なのだ。

デザイナーがとる方法は
大きく分けて2つ。

①1つのフォルダの中に、イラレのファイルと
 使用した画像全てを入れる。(同じ階層にする)

  →利点:フォルダの名前に関係なく、

       画像がリンクされた状態を
       保ってくれるので、

       受け渡しを行った際も、
       画像が外れる心配がない。

  →欠点:ときには30~50枚にもなる
       画像ファイルとイラレファイルが
       同じフォルダ内にごちゃ混ぜになり、

       必要なファイルを探しずらくなる。

②イラレのファイルと同じ階層に新しいフォルダをつくり、
  そのフォルダ内に使用した画像を入れる。(階層は1つ奥になる)

  →利点:イラレファイルと画像ファイルを

       分けることができ、
       後で整理する際にわかりやすい。

  →欠点:受け渡した際に、
       画像のリンクが外れるので、
       画像の入ったフォルダの場所を

       毎回指定する必要がある。

ボクの場合は

②の方法をとっているのだが、
今日、昔デザインしたファイルを開こうとして、
リンクが外れた画像を
どうしても見つけることができず、
途方に暮れてしまった・・・。

おそらく数年間の間に、
フォルダの名前を変えてしまったか、
保存場所を移してしまったのだろう・・・。

階層を何層にも分けて
細分化したフォルダで
管理するのは良いコトなのだが、
イラレを使っている人は、
途中でフォルダ名を変えたり
場所を移動したりすると、
ボクのような問題が生じてしまうので、
階層分けやフォルダの名前付けのルールなど、
一番最初のルール決めを
いかにきちんと行うかが
とても大切なのだ。

気がつけば、
このブログ始まって以来の
長文になってしまったが、
意味、わかっただろうか・・・
チンプンカンプンですよね。


<今日の逸枚>
前回に続いて八景島での写真から
・・・愛らしく泳ぐオタリア。
オタリアって、ボクが子供の頃は
アシカって呼んでたはずだが。
話題の“階層”を調べてみると・・・
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界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:哺乳綱 Mammalia
目:ネコ目(食肉目) Carnivora
亜目:アシカ亜目(鰭脚亜目) Pinniped
科:アシカ科 Otariidae
亜科:アシカ亜科 Otariinae
属:オタリア属 OtariaPéron, 1816
種:オタリア O. flavescens
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なるほど。
アシカ亜科の属の1つが
オタリアなのね。

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