2008-10-30

本歌取り

マチクリには
全く関係のない話だが、
デザインに限らず、
コピー、芸術、音楽、
文学、お笑い・・・と、
世の中では、
常にパクリや盗作の
話題がつきまとう。

有名なところでは、
映画「いま、会いにいきます」の主題歌だった
オレンジレンジの「花」のサビが、 ミスチルをパクったという話や、
そのミスチルのいくつかのCDジャケットも、
海外アーティストのジャケに
極似しているという噂など。

今日、
R25を読んでいて、
映画業界における
そのグレーゾーンの解釈が
うまくまとめてあったので、
転記させてもらう。

“参考にする、影響を受けた、
元ネタあり表現のいろいろ”

「オマージュ」
 原作品の映像表現を参考または意識して、
 新たな作品をつくりあげること。
 監督が最も影響を受けた人物や作品に対して、
 感謝の意味を表現する場合もあり。

「パロディ」
 原作品を揶揄・風刺・批判するという手法。
 皮肉がすぎるあまり、原作品のイメージっを損ない、
 不利益になると判断され、問題になる場合もあり。

「インスパイア」
 ある特定の思想や感情に影響を受けるということ。
 物事のきっかけという意味合いが強いので、
 原作品との関係性は薄い。

「リメイク」
 原作品をもとに、新たな解釈を加えて制作すること。
 基本的には、原作品の権利所有者と契約を交わすため、
 問題となる場合は少ない。

「トリビュート」
 影響を与えた人物やあこがれの存在に対して、
 称賛と共に感謝の意味を込めて使われる。
 映画よりもむしろ音楽などの制作において
 使われることが多い。

最後には・・・
 「日本には昔から「本歌取り」という手法も確立しているように、
 そこからさらに踏み込んで、独自の素晴らしい作品を
 創り上げられるかどうかがキモである」
・・・とまとめている。

非難する人もいるだろうが、
前述の「花」と「CDジャケ」は、
現代の“本歌取り”と
胸を張れる作品だと思う。

まぁ、ボク的には、
今後有名になった暁に、
“どうぞ、どうぞ、真似てください”
・・・くらいの広い心持ちでいられるように、
懐の深い人間を目指したい。


<今日の逸枚>
我が家の二階ベランダから撮影した
秋の高い空とポワポワな雲。
想い出の詰まった
好きな空の表情の1つ。

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