2008-09-14

地雷ではなく花をください

葉祥明美術館。

白い犬のジェイクや、
地平線・水平線などのライン
・・・で有名な絵本作家、
葉祥明の美術館。

1991年に、
北鎌倉の明月院入口脇、
せせらぎの向こうに佇む洋館を利用して、
美術館が開館したのは知っていた。

以前手にとった絵本の中の、
そのほんわかした素朴な絵が
とっても心にしみ込んでいて、
行こう、行こう、行こう・・・と思いつつも、
例にもれず、「近いからいつでも・・・」という気持ちのまま
気がつけば15年以上が経ってしまっていた。

何気なく見ていた
朝日新聞のプレゼント企画の中に、
葉祥明美術館入場券2枚セットを見つけ、
何気なく申し込んでみたら、
何気なく当選した。
1枚700円×2枚で1,400円程度なのだが、
せっかく当たったことだし、
この機会を逃すと
また15年経ってしまいそうだったので、
気温が涼しくなる夕方を待って、
妻と自転車をこいで15分、
箱根か軽井沢を思わせる
木立ちの中の洋館へ。

暖炉のあるリビング、
シックな壁紙の貼られた寝室、
ソファのある階段ホール・・・
そのアットホームな
美術館というより
別荘にお邪魔したような空間の壁に、
おなじみの葉スタイルの
ほんわかな額が掛かっている。

所どころに、
絵本や画集、単行本などが置いてあり、
子供たちやカップルが
時を忘れたように
ソファに座って
絵本の世界に入り込んでいる。

ボクたちも、
暖炉のあるリビングに腰掛け、
次へ次へとページをめくっていく。

そこには、
平和を願う作者の想いや、
環境保護への祈り、
地球、自然へのメッセージが
込められているのだが、
そこは子供向けなので、
押し付けがましくなく、
ナチュラルにス~ッと入ってくる。

広告やデザインにおいても、
このナチュラルにス~ッと・・・が、
意外と重要なんだなぁ。

いい気づきをもらった。

ボクは我が家の玄関に飾る
「家と木のある黄色い風景」の絵葉書を、
妻は「自転車と少女」の描かれた
ピンクのビニールバッグをお土産に購入し、
再び15分のサイクリング。

有意義な中秋の名月な
連休の中日だった。


<今日の逸館>
北鎌倉の葉祥明美術館。
もう一つ「葉祥明阿蘇高原絵本美術館」
というのが熊本にあるらしい。
いつか足を運んでみよう。

0 件のコメント: