2008-01-25

15mか10mか

今、鎌倉市内で
大きな議論が起こっている。

市と県、近隣の行政が一丸となって
「武家の古都 鎌倉」として
世界遺産登録に向けて
動き出しているのだが、
その中で、景観地区と定められた地域は
一括で15mの高度規制をかけるという。

高さに規制をかけるのには、
誰も反対していないのだが、
この15mというのが「高すぎる」という意見が
大半を占めているのである。

15mというと、
ほぼ5階建てのビルに相当し、
確かに鎌倉の旧市街、若宮大路あたりに
5階建てのビルが建つことを想像すると、
相当な圧迫感がある。

隣の逗子市で15mというと、
準工業地域になるそうだし・・・。

もうひとつ、
自然との調和や地域の特性などを考慮しても、
「一括で」どこでも15m・・・というのもおかしい。

その場所ごとに臨機応変に設定すれば、
もう少しココロのこもった施策になるのにと思う。

そうこうしているうちに、
一昨日の都市計画審議会で、
条件付ではあるが、
この景観地区一括15m高度規制が、
了承されたというニュースが入ってきた。

10mにしよう・・・という鎌倉仏教界や、
市会議員、市民の声、声。

世界遺産登録後の観光客増加による、
自然環境の悪化も懸念されている。

子供たちの世代に、
自信を持って引き継げる風景・自然を
守ることができるのか。
今後の行方を見守っていきたい。


<今日の逸品>
今は亡きMハウスの遺作、バス見チラシ。
当時は、この「バス見学会」がブームで、
ご他聞にもれず、このチラシもヒットする。
焼け石に水だったのが悔やまれる・・・。

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