
広告会社で働いている友人と、
懐かしい藤沢のいつもの店でお酒を飲んだ。
5年ぶり、いや6年になるだろうか。
急に飲むことになった理由は、
重すぎてここには書けないが、
結果的に、このタイミングで話ができて
良かったと思う。
きちんと整理ができたら、
また報告の機会を持つとして、
そんな中で、ここ数年のボクの仕事のことや、
8月に独立したことなどをいろいろ話して、
最後に自分でデザインした名刺を渡した。
彼女は、ボクの肩書「グラフィックデザイナー」に驚いたようだった。
一般的に「グラフィックデザイナー」というと、
何だか横文字で、デザイナーって付いてるし、
かっこいい職種のように解釈してくれるので、
ボクにとっては好都合なのだが、
広告会社やデザイン会社の中で生きる人たちにとって、
それは「下っ端」を意味する。
美術大学やデザイン専門学校上がりの新人が、
先輩のデザインしたラフや下書き、骨子を、
MACを使って体裁を整える、
いわゆる「MACオペレーター」が、
対外的に「グラフィックデザイナー」と名乗っている。
そこには、自分の「アイデア」や「個性」の入る余地はない・・・。
名前の通り、「グラフィック」を「デザイン」する張本人は、
「チーフデザイナー」や「アートディレクター」、
「クリエイティブディレクター」等といった肩書きを持つようになる。
広告業界に生きる彼女にとっても、
ボクのしている仕事と、
肩書きが結びつかなかったようだ。
でも、ボクはこの肩書きが一番好きだし、
一番居心地がいい。
グラフィックデザイナ-。
子供のころに何になりたい?と聞かれると、
いつもそう答えていた。
下っ端と捉えられるなら、
それはそれで好都合だ。
越後のちりめん問屋の隠居・・・と名乗って、
実は、副将軍水戸黄門であるように・・・。
ちょっと違うかな。
<今日の逸品>
殺風景なコンテナの販売事務所を、
気の利いたインフォメーションセンターに変身させる
壁面掲載用のイメージ看板。
ここに登場している通称「久保田くんファミリー」は、
マチクリのデザインのみならず、
日本全国、あちこちのさまざまな広告物で見掛けることができる有名家族。
これからもお世話になります・・・。
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